卸)神保町食肉センター赤羽店、攻略記
■はじめに
2022/12は北区paypay30%還元キャンペーンである。
卸)神保町食肉センター赤羽店も対象店舗であった。
お得なので三日に一回ほど行ってきた。
その際に行列攻略のシステムが見えてきたので記す。
■基本データ
2022/12下旬。
・45分970円。何があっても延長なし。
・【月曜〜日曜】ランチタイム11:30~15:15(入店締切14:30)
・全5ターン。
・45分5ターンのいずれかに並ぶことになる。
・30分で退店する客がいた場合は店は回転数を優先する。
一部の席では5ターン以上にターン数が増えることもある。
■ターンの区切り
目安として、建物横の電柱の前後までが1ターンの区切りとなる。
この電柱より後ろに並ぶと直前ターンに入れず次ターンになる。
■混雑データ
●平日Ver
難易度
①11:30-12:15 ★★★★★
激戦区。
開始60分前だと1巡目に入れる。
開始45分前だと1巡目2巡目どっちに入るか微妙となる。
開始30分前到着でほぼ2巡目行き。
!!確実なのは60分前!!!!
②12:15-13:00 ★★★★★
超激戦区。
並ばず入れるという夢は見ない方が良い。
待機列のほとんどは1130-1215時間帯の来訪客で構成。
開始60分前だと2巡目に入れる。
開始45分前だと2巡目3巡目どっちに入るか微妙となる。
開始30分前到着でほぼ3巡目行き。
1215-1300時間帯に来店するとほぼ3-4巡に入る。
クリスマスやバレンタイン時には5-6巡目に入ることも覚悟すべし。
③13:00-13:45 ★★★
前2ターンでほぼ捌けて比較的空いてる。
30分前、15分前に来店しても入れることがある。
そこそこ混んでるときでも1300-1345来店で4巡目に入れる。
難易度は低くなっている。
平日サイコー。
ただし、糀鶏品切れが発生し始める。
④13:45-14:30 ★★ 糀鶏品切れ。
⑤14:30-15:15 ★★ 糀鶏品切れ。
30分前、15分前来店で入れる確率がぐんと上がる。
この時間帯に来ると即入れることもある。
糀鶏が必要でないならこちらがおすすめ。
所感
・赤羽店限定の糀鶏を食したければ2巡目以内に入店しなければならない。
・開店直後の初巡に入りたければ60分前の来店でほぼ確実に初ターンに入れる。
・あまり待機したくない、というのであれば最終ターンの最も空いてる14:30-15:15の枠を狙うといい。
●土日祝日イベント日Ver
難易度
①11:30-12:15 ★★★★★
超激戦区。
開始60分前だと1巡目に入れる。
開始30分前、45分前到着でほぼ2巡目3巡目行き。
平日よりも競争率が1.5倍ぐらい高い。
②12:15-13:00 ★★★★★
超激戦区。
並ばず入れるという夢は見ない方が良い。
1ターン目に来訪した客の待機列でほぼ満席。
この時間帯に来訪すると運が良ければ③④ターンに入る。
どうなるのか目を読むのが辛い。
③13:00-13:45 ★★★★
激戦区。
行列の勢いがあまり落ちない。
平日の①ターン目ぐらいの勢いを保持している。
朝昼兼用に食べるソロ客が多い。
この時間帯に来訪すると④⑤ターン目に入る。
④13:45-14:30 ★★★ 糀鶏品切れ。
⑤14:30-15:15 ★★★ 糀鶏品切れ。
45分前、30分前、15分前来店で入れる確率がぐんと上がる。
糀鶏が必要でないならこちらがおすすめ。
最終ターンが一番の時間的穴場であることは変わらない。
所感
・赤羽店限定の糀鶏を食したければ2ターン以内に入店しなければならない。
・開店直後のターンに入りたければ60分前の来店でほぼ確実に初ターンに入れる。
・これは土日祝日イベント時であっても変わらぬ法則である。
休日やイベント時の待機列は平日の1.5倍から2倍を覚悟すべし。
夫婦やカップルや友人同士の複数客もまた増えるため、一見待機列は長蛇に見えるがさばける時間は比較的早い。
店内の台は四人対応である。
グループ客はむしろ早くさばける。
ソロ客で待機時短を狙うならやはり初ターンか最後ターンを狙うのが確実。
■1Fと2Fの注文システムの違いについて
1Fと2Fは微妙に注文システムが異なる。
客の入店規則は早い順番から1Fカウンターが埋まっていき、遅い順番は2Fに案内される。
以後は回転数を優先し、空いた席から客を入れていく。
●1F
完全オーダー制。
テーブルの上に用意された飲食物は水に至るまで全て注文する。
●2F
水のみセルフである。
カウンターに用意されているので立って自ら給仕すべし。
■肉の紹介
★焼ける時間は網に1回乗せて最短約5分
網に肉を乗せてそれぞれ計測した。
どの肉も焼ける時間はだいたい5分になるよう大きさや量を調整されてるっぽい。
台によって火力も微妙に異なるので一回最短5分とした。
ガス栓はいじってはいけない。怒られる。怒られる人を見た。
ハツとレバーは早く焼けるというが厚切りで中心まで火を通すのに時間がかかる。
表面は焦げても中心まで火が通ってないことあるある。
食中毒を起こしたくなければ二度焼きも躊躇わぬ覚悟で臨むべし。
薄肉の鶏モモと豚ネックピートロは早く焼けるが焦げやすいので注意。
(どの肉が回転率がいいかというと脂で焦げやすいネックピートロが最高峰。)
(豚ネック、豚ネック、豚ネックが回転率は最速となる)
焼き網のポイントによって焼ける時間が変わる。
45分の制限時間内にベストポイントを見つけよう。
★1皿当たりの肉量
100g-200gが目安。
盛るスタッフによってかなり変動がある。
目分量で計量器は使ってない。
普通、軽め、少な目等のオーダーが可能。
★四種類の肉を制覇せよ
豚肉、鶏肉、レバー、ハツの全四種類の肉にそれぞれの味付けがされている。
ABCの各肉と単品の糀鶏の紹介をしていく。
実は塩味と糀は味付けが違うところも注目だ。
●Aセット
まずはAである。
塩と味噌のしょっぱい組み合わせである。
ときどき凍ってることもあり、1皿の完全火入れまで約5分が目安。
鶏モモは塩コショウ、豚ネックピートロは味噌。
豚ネックは脂ノリノリでご飯とよく合い、火柱が上がる逸品である。
豚ネックだけ食べていたいぐらい大好きだ。
店長らしい人が市販品の味噌を大量に買い付けて帰ってくるところを目撃したことがある。
かつカウンターから観察したところボウルで大量味付けしていた。
どうもご家庭でも手軽に出来る味付けっぽい。
●Bセット
昼ランチで最も味が濃厚でごはんが進むBセットである。
肉々しい味付けでごはんの友的な存在。
ときどき凍ってることもあり、1皿の完全火入れまで約5分が目安。
全味付けの中でもっとも焦げやすいので焼きに専念する時間と食べに専念する時間がさっぱり二分され、同時進行は難しい。
焼きながら食べてる間に焦げて網に張り付くので注意。
●Cセット
名物のハツとレバーの組み合わせである。
朝採れ立てを各店舗に早朝配送している。
新鮮さと質は都内一ではないだろうか。
角が尖ってダレてない新鮮さ。
臭みはいっさいなく、歯ごたえは弾力がありプリプリのコリコリ。
これまでスーパーで買って食べてきたレバーとは完全に別物。
質が良すぎてレバーとハツだとしばらく頭が認識しない。
これを2皿食べる為だけに970円出してもいいんじゃないかな。
レバーとハツがそれほど好きではないが凄さは分かる。
食べ放題に出す品質ではない。
極上。
●麴鶏
鶏モモの塊で提供される。
厚切りでレバーやハツ並みに火の通りが良くない。
表面が焦げても中心が赤いことがままある。
カンピロバクターで病気になることがあるので躊躇わずに二度焼きすべし。
鶏モモの中で最も塩味が濃厚で旨さは格別。
W注文する客もいる。
(単品ふたつを注文するときは、ダブル、という。)
■最後に
この店に訪れる二人組や三人組のランチ客は信頼関係が試される。
制限時間45分が試練の壁である。
信頼関係がぶっ壊れるか強固になるか。
それは生物としての胃の強さ次第である。
弱者は不満をため込みやすいので胃の弱い人間にはこの店はおすすめしない。
会話する余裕はなく、ひたすら食べるだけである。
目的が完全なる「食事」に一致してないとパートナーに不満が生まれる。
軽い気持ちや遊びの気分ではここでの「食事」というイベントは完遂出来ない。
ここは自分の食事量に挑戦するバトルフィールドである。
二人で来ても、三人で来ても、一人で一生懸命に食べないといけない。
会話がないので一人で食べるのとさほど変わらない孤独な戦いになる。
ソロ客が圧倒的に多いのも個食(孤食)こそが最強だと知ってるからである。
ひたすら食べる場所に足手まといになるパートナーはいらない(残すな。喋るな。食べたいから来てるんだよ。食え。)。
よほど気心が知れてる相手、かつ共に戦える信頼がおける相手でないとこの場所ではパートナーになれない。
食事の邪魔である。
お残しはギルティ。
注文品の完食を目指さなければならない。
戦友レベルでなければここでのランチは戦えない。
交友場所やデート場所にするには難易度はとても高い。
そういう世界に連れて行きたい人間がいるのは、これもまた途轍もなく幸福なことだろう。
食事は生物としての強さが測れるイベントである。
脂と煙に巻かれながら勝利を収めた先には、リピートという新たな扉が開かれている。
食に貪欲ならば100点満点でおすすめのお店である。
以上